祈りは神と私たちをつなぐ無線機

  

 「祈りとは霊的戦いにおける無線機のようなものです」というのは、オンヌリ教会のハ・ヨンジョ牧師である。戦場では無線機を通して、作戦司令部から常時作戦の指示を受け、攻撃したり、後退したりする。その命令に従って作戦が遂行されるならば、勝利をすることができる。祈りとは、神との間の無線機であり、いつも祈りの無線機を携帯し、神に報告をし、指示を受けることで、私たちは霊的戦いに勝利することができるのだ。 だから、自分の考えを神に伝えるだけで祈りを終わらせてはならない。真実な祈りは、神が語りかけてくださることで完成する。まことの祈りは「主よ、お話しください。しもべは聞いております」と、主の御声に耳を傾けることなのだ。「祈るときは、自分のことだけを話すのではなく、神の御声を聞いてください。そのためには沈黙する時間が必要です。神の御声を聞くためには、待つ時間が必要です」とハ牧師は記している。詩篇46:10「静まって、わたしこそ神であることを知れ」(口語訳)にあるように、神が神であられることを現され、語ることのできる機会をささげなければならない。 ハ牧師は、日本に24時間キリスト教放送局・CGNTVを開設するなど、オンヌリ教会を通して、惜しみなく莫大な経済的支出をして来られた。かつては、日本の伝道にはほとんど関心がなかったという。しかし、腎臓病の治療のため、韓国と日本を行き来している間、ある年の断食祈祷会で、こういう神の御声を聞いた。「あなたがたが日本人に対して持っている被害者意識は倣慢ではないか。悔い改めて日本人を愛し、日本人と和解するために大々的な宣教を展開しなさい」と。ハ牧師はその神の導きに従い、日本宣教に多大な情熱を注がれたのだ。  祈りによっていつも神に会い、神とともに歩んでください。 私たちが祈るなら、神は私たちと会ってくださいます。 神はみこころを示してくださいます。 ですから、祈りをささげるその場所が神の宮となり、天国となるのです。

 親を完全に信頼する子どものように 神を信頼して最後まで耐え忍んで祈ると、 私たちの人生に神の卸業が現れるのです。 私たちが祈れば、神が動かれます。 私たちが祈れば、神が私たちを動かされます。

 どう祈ってよいかわからないなら、 「イエス様、祈りを教えてください」と祈ってみてください。 イエスは、祈りに関して多くの手本を示され、約束を与えてくださいました。(ルカ11:2〜4) 生涯、祈りの力を経験する日々を過ごされ、 イエスとともに歩む幸せな祈りの人となられますようにお祈りします。

ハ・ヨンジョ『祈り 天のとびらを開く』(Duranno)より抜粋


御翼2011年9月号その2より

 
  
御翼(要約) HOME